涙ペットボトル
それからというもの、
冬休みだし、学校始まるまでは、
ずっと部屋に閉じこもっていた。
正直、学校にも行きたくなかった。
ケータイも見なかった。
ただ時間が流れていくだけ。
毎日あの夢を見た。
「やり直そう」
そんなの綺麗事だ。
君のこと諦めるほうがずっといい。
苦しい思いしたくない。
なのに、
君のことあきらめきれない。
なにかに熱中する気もない。
する気力もない。
あたしの体は、限界にたっしていた。
「あかりー。ほら、ご飯ちゃんと
食べなさい」
お母さんが部屋にきてくれた。
「いらない……」
「あんた、年の始めからずっと
寝込んでるじゃない。
ちょっと痩せたし、病院行ったほうが
いいんじゃないの?」
「行かない。そこ置いといて。」
「んー、なんかあったらちゃんと
言いなさい。いつまでもこんなんじゃ
だめよ?」
「…………」
お母さんは、心配そうにして
部屋を出て行った。
お母さん、ごめんなさい。
何も言えないや。
言っても意味ないんだもん。
「もう、やだな……」
涙がおちたとき……
『〜♪〜♪♪〜♪〜〜♪』
外から歌声が聞こえた。
「んー、うるさいなぁ」
あたしは、ふとんにくるまった。
多分、ストリートライブだ。
あたしの家は、駅がすぐそこ。
だからよく歌を歌っている人がいて、
あたしの家によく聞こえる。