涙ペットボトル


あたしは真っ赤になってしまった。
  

「んじゃ」


駅から離れていく優太くんの背中をあたしは見えなくなるまでずっと見ていた──。



優しい────。

   

苦しい────。



嬉しさと悲しさが入り混じった。

 
ねぇ。その優しさはあたしだけなんですか?


みんなにも優しいんですか?


それともあなたが思っている人にだけ優しいんですか?








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