涙ペットボトル
廊下も空き教室もすべてまわった。
でも優太くんの姿は、どこにもなかった。
あとは、屋上だけなんだ。
あたしは、、そっと屋上の扉を開けた。
風でさらっとなっている髪の毛。
優太くんだ────────。
そこには、座っている優太くんがいた。
「ゆ……優太くん!」
優太くんは、ハッとしたように
こっちに気付いた。
「あ……あかり?」
優太くんは、びっくりしている。
あたしは、大きく息を吸った。
「ちーちゃんの……こと、、
好き、、、だよね?」
優太くんは、またまたびっくりした顔になった。
でも今度は、悲しい顔になった