アっと驚くお狐さま!!【完】
くるりと鬼火
「おんりょうはらはら…」
僕はいつも通り、まじないを唱えていた。
僕は万人(ばんじ)。学校に通いながら、時折霊退治をしている。狐憑きの一族に産まれたからだ。それに特に異論は無いんだけど、時折自分が人と違って苦しい、みたいな、感覚はある。
山の麓の石の前で、まじないを唱えていたら、狐が僕に入って来る感じがした。
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