アっと驚くお狐さま!!【完】
俺らは、いつの間にかみるみる間に、バイトの兄ちゃんと仲良くなり、とうとう遊ぶ約束すらした。
「耳君、君は変わった名前やな。君は賢そうや。どや、僕と一緒にゲームでもせんか?」
「良いよ」
「良いっすねー!」
と、いう訳で、日を変えて休日。僕らは兄ちゃんの家にいた。
「この辺で詰まってんねん」
それは、僕が初めて見るタイプのゲームだった。西条は言った。
「わかりますか?」
「大体」
「えっ!?わかるん!!??耳君、君はわかるん!!??」
「こんなの、僕の力を持ってすれば一発」
「この軍略物、策士の俺の頭脳を持ってしても30%しか攻略できへんで!君に頼るわあー!!メルアド教えて」
「まあ、後で」
「へっへっへ」
「西条、いばるなよ」
「はい。へへ」
僕らは仲良くなった。
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