Special Edition
「開けていい?」
「ん」
絢は目を輝かせながら……。
「キャアァ~!これ『LOVE HEART』のだ!」
「フッ、集めてんだろ?」
「うん!!でも、何で知ってんの?」
「ユウに聞いた。ってか、それ、ユウの彼女とお揃いだから」
「えっ、ウソ?!キャアァ~嬉しい!!」
“LOVE HEART”は手作り雑貨の店で、
若い女性の間で人気のお店。
前から絢とユウの彼女で通っているのを知っていて、
俺とユウからのちょっとしたサプライズ。
絢は余程嬉しかったようで、
早速前髪を横に流し、留めている。
――――キャンディの形をしたヘアピン。
ホワイトデーでお返しをする物にも意味があると、
LOVE HEART のオーナーから教わった。
キャンディ…『あなたの事が大好き』
俺の想いが届いたか?
「慧くん、ありがとう!!」
「ッ!!おっ、おい」
絢が急に抱きついて来た。
いや、飛びついて来たの方が正しいか?
すると、