Special Edition
「“キャンディ”ちゃんと受け取ったよ////」
フッ、俺の想いは届いたようだ。
耳まで真っ赤にして囁く絢。
マジで、どうしてくれよう……。
けれど、今日はホワイトデー。
今日ばかりは甘やかしてやる。
さっき、泣かせてしまった分もな。
「絢」
「ん?」
「お願い事、1つなら叶えてやる」
「えっ?」
「1つだけだぞ?」
驚く彼女の髪を撫でながら、
優しい声音で囁く俺。
すると、絢は急にそわそわし始めた。
「早く言わねぇと消失するぞ」
「えっ?あっ……えっと…」
途端に慌て始めた。
さて、絢は俺に何をお願いするんだろうか。
「あと、3秒待ってやる」
「えぇっ?!」
「い―――――――ち」
「えっ……あっ」
「に―――――――い」
「ちょっ……えぇっ」
「さ――――――「あのね?」
絢はひと際、声を張り上げて。
「ん、何?」
俺は余裕の表情で聞き返す。
すると、