Special Edition
「杏花さん、お誕生日おめでとう!!」
満面の笑みで歩み寄る会長夫妻。
目を丸くして、驚く杏花。
俺も歩み寄り、そっと杏花の背に手を添えて。
「あっ……ありがとう……ございます」
瞳に涙をいっぱい浮かべながら
大きな花束を受け取って……。
「パーティーはこれからよ?」
「えっ?!」
含み笑いの俺らを見て、パニクる杏花。
「とりあえず、お席に…」
「そうだな。杏花さん、奥のテーブルに…」
「……あっ、はい」
俺ら4人は店内奥のテーブルへ。
席に着いた杏花はますます瞳を潤ませて。
そして、会長が軽く手を叩くと、
色鮮やかな料理が次々と運ばれて来た。
すると……―――……
「えっ?……えぇっ?!……ええぇぇ~~っ?!!」
これ以上無いほどに驚愕する杏花。
フフッ、予想通りの反応だな。
俺は笑いを堪えて、杏花の髪を優しく撫でる。
小首を振って、辺りをキョロキョロ。
大きな瞳をキラキラさせながら何度も瞬きを。