Special Edition
「絢はしないのか?」
「へ?」
「コレ、俺だけ?」
「えっと……うぅん……ある…」
「出せ」
躊躇している絢に手を差し出した。
絢は鞄の中から自分の分のリングを取り出し
何故か、ギュッと握りしめている。
「ほら、貸してみろ」
「え?」
「ん」
躊躇う彼女の手に手を伸ばすと、
「えっ、でも…」
「いいから、貸せ」
絢は握りしめている手のひらから
遠慮がちに俺の手の上に乗せた。
不安そうに俺を見つめて…
「ん、右手出せ」
「えっ、いいの?」
「お前はバカか?俺だけしてどうする。絢もしたいんだろ?」
「けど、ホントにいいの?」
「あぁ、ご褒美だからな」
「////////////」
俺は極上の笑顔を絢に向けると、
一瞬で顔が真っ赤に染まった。
目に涙を浮かべて……
嬉しそうにハニカミながら、
右手をスッと差し出した。