Special Edition


「顏が赤いようですが、熱は如何ですか?」

「んッ?!////」


彼女のおでこに自分のおでこをこつんと当て、


「結構熱があるみたいですが、息苦しくないですか?」

「えっ、ちょっ……/////」


彼女のブラウスのボタンを1つ外す。

そんな俺の行動に彼女はタジタジの様子。


「どれどれ?……胸の音はどうかな?」

「ッ!!/////」


彼女の心音はかなり早い。

それを聴いて、俺は心底満たされる。

数週間も放置していたから、

俺から心が離れてしまったのでは?と心配で仕方なかった。


仕事だからという理由は、言い訳にしかならない。

だけど、こうして俺に反応してくれる事に

心の底から安堵し、言葉に出来ぬほど満たされる。


「好きだよ、…………葵」

「うん/////…………私も好き/////」


彼女の華奢な腕が俺の首に回り、俺は彼女の腰を抱き寄せる。



自然と重なる唇はお互いの想いを溢れさせ、

離れていた時間を埋めるように


甘く濃密な波に呑まれて―――――………



~FIN~


*明確に14日とは謳ってませんが、

バレンタイン向けの甘いひと時を愉しんで頂けたら嬉しいです。



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