Special Edition
結婚前はお互いに気を遣い過ぎて、自然と距離が開いていたように思う。
それが、一つ屋根の下で生活するようになって激変した。
―――――彼は、激甘過ぎる。
志帆ちゃん曰く、溺愛王子らしく。
私の一挙手一投足を監視していると言うし。
皆川さん曰く、妻オタらしく。
私の事を誰よりもいち早く、そして、誰よりも詳しく情報を収集し、脳内のデータベースは私の事で24時間フル稼働し無限に蓄積されていると言うし。
碧さん曰く、愛妻ストーカーらしく。
私が伝えていなくても、毎日のスケジュールを把握していると言うし。
どう考えても異常すぎる。
箱入り娘ならぬ、箱入り妻になっている私は、正直どうしていいのか分からない。
なのに昨日から、それが更にパワーアップした。
自宅内だけならともかく、恐らくどこへ行っても………。
彼の運転は凄く丁寧なんだけど、それが更に輪をかけて超安全運転に。
流れる景色を眺めながら、無意識に溜息が漏れ出していた。