Special Edition


潤くんは私に背中を向けて立ちはだかった。



………あたたかい。


彼の背中の心地良さ。

冷たい風から私を守ってくれる。


背の高い大きな背中に



「ん?」

「ううん……何でもない。もう少しこのまま」



私は彼の背中におでこを寄せた。





その後は、

ライトアップされた大通りを

肩を寄せ合いゆっくり歩いて…。


可愛い雑貨屋さんで

お揃いのストラップを購入した。




潤くんが

『葵が風邪ひく』

と心配してくれて

21時頃に葛城邸に到着した。



毎日、試験勉強が大変な潤くんの

貴重な時間を私のために…。


そんな彼の優しさが

嬉しくて嬉しくて

ますます彼を好きになる。



< 39 / 477 >

この作品をシェア

pagetop