Special Edition


まだしっとりと髪が濡れていて、色気が半端ない。

黒いTシャツにグレーのハーフパンツ姿で、首に掛けたタオルで髪をガシガシを拭いている。


「床暖入れればいいのに」

「別に寒くないよ」

「寒くなってからじゃ、遅いんだよ」

「…………」


ダメだ。

完全に過保護すぎる。

別に病気でも怪我人でもないのに、これじゃあ先が思い遣れるよ。


大和はお酒が入ってるからと、シャワー浴で済ませたらしい。


結婚してから、叔母様宅へ何度も泊まっているせいか、まるで実家のように寛いでしまう。

それくらい居心地が良くて、心身ともに癒される。



大和も髪を乾かし終り、2人でリビングのソファに腰を下ろした。


「何度観ても贅沢だよね」

「…………そうだな」


自然と口数が減ってしまうが、その静寂さが心地いい。

かなり抑え目に掛けられてるレコード。

すっかり馴染んだその繊細な音色に夜景の色彩も相まって、贅沢過ぎる時間が流れてゆく。


うっとりと見入っていると、ふわりと柔らかいモノが身体を覆った。


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