Special Edition
「湯冷めしたら大変だからな」
「………ありがと」
室内は暖かくしてあるけれど、それでも彼は心配らしい。
私の身体を抱きすくめるように毛布で覆い、腕の中に閉じ込めた。
「なぁ、小町」
「ん?」
「子供、………まだ欲しくなかったのか?」
「え?」
「…………何だか、あまり嬉しそうじゃないし」
「そんな事ないよ?」
「そうか?」
「うん。年齢の事もあるし、子供は早くに欲しかったよ?」
「それならいいんだけど」
「大和は?」
「俺は…………正直、子供は欲しいと思ったけど、小町を奪われる覚悟はまだ出来てない」
「へ?」
「だって、そうだろ?俺だけを見てて欲しいけど、小町の愛情は俺と子供と半々になるって事だよな?」
「……………そう………なのかな?」
愛情が半分になるとか、考えた事もなかったよ。
私は、愛しい彼の分身が増える喜びの方が多いんだけど。
彼はそういう考えでは無かったみたい。
これは、男と女の違いなのかなぁ?
小首を傾げながら想いを巡らせ、正直な気持ちを打ち明ける事にした。