Special Edition


俺は上目遣いの絢を見下ろし、


「ん?何だ?」


とりあえず、訊いてみる。


「ご、ごめんなさい。今は言えない」

「はぁぁぁあ!?」


今は言えないだと?


「お願い事はね、終業式の日に言いたいから…」

「……終業式の日?」

「うん…………ダメ?」



男なら大抵の奴らが撃沈する

好きな女のおねだりの“ダメ?”


寒いからなのか

泣きそうだからなのか

瞳をウルウルさせて哀願されると

『ダメだ』とは言えねぇよ。



「仕方ねぇなぁ。じゃあ、終業式の日まで保留にしてやる」


フッ……俺ってベタ惚れだな。


「ありがと!!/////」

「その代わり」

「その代わり?」

「今日はどこにも寄らず、俺んちな?」

「うん、いいよ!!」



俺の予想を反して絢はあっさりと承諾した。


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