愛するが故に・・・
「まあ、高山そんなに怒ることじゃねえよ。

 さっきから話をしていたが、いい女じゃねえーか。

 お前の女にしておくのが持ったいねえくらいだな。

なあ、立石。」


「そうですね。」


「まあ、この前言ってたように、大事にしてやれ。」


「はい。」


父はそう言いながら、立石さんとともに席を立った。

そして最後に立石さんが…


「理香さん、何か困ったことがあったら、なんでも私に連絡をください。

 それでは…」


そう言って、父と立石さんは店を後にした。


私は、立石さんの最後の言葉が理解できずに、首をかしげていた。
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