愛するが故に・・・
父と立石さんが出て行ってから、和真さんは席に着いた。


「おい。会長と何を話したんだ?」


『話したってほどじゃないけど…

 ほとんど、世間話だけだよ』


「世間話?」


『ウン。お酒の話も少ししたかな』


「そうか…

 それより、勝手に出歩くなといってあっただろ。

 なぜ勝手をした?」


『もう…うんざりよ。

 自由がないのは…和真さんはいきなり出歩くなという。

そしてその理由も教えてはくれない。

 いくらなんでもひどいよ。』


「そうだが、お前のためだ。

 まあ、この調子じゃとりあえず大丈夫だろう」


『どういうこと?説明してよ』
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