愛するが故に・・・
『じゃあ…お仕事は?』


「ああ…さっきの名刺に何も書いてなかったもんな…
 俺は、劉生会会長の高山和真だ。」


いくら無知な私でも劉生会は知っている

この界隈は劉生会が仕切っていること。

私が勤めていたお店は劉生会の直営行の店だということ。


『やくざ…』


「ああ。それがどうした?
 その他に聞きたいことはねえのか?」

『なんで、さっき会ったばかりの私と?』

「さっき…まあ。店で会ったときから俺のものにしようとしていた。
 木下の野郎が店をやめることを連絡してこねーから、当日知った。
 それから、お前に拒否権はねえ。」


でも、なんでいきなり私なんだろう?

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