愛するが故に・・・
「なんでって顔してるな…俺が惚れたからだ。
 それ以上も以下もねえ。」


『あっあの…私、急には無理です。』


「まあ、そういうと思ったがな。
 まあいい。これからは仕事を終ったあと飯にでも付き合え。
 お前のほしいものなんでも言え。なんでも買ってやる。」

『ほしいものなんてありません。
 ・・・私、わがままですよ。
 それに、すぐには付き合えません。
 食事くらい付き合いますけど…』


「上等だ。お前は俺なしでは生きて行けねーようにしてやるよ」


何だか、いつも以上に今日は強引だ。

それに、今まで以上に良くしゃべる…

きっとこれが本当の和真さんなんだろう。

少し、発見をした気分。

お酒で酔っているのもあったけど、何となく、断ることができず、了承することにした。


私が首を縦に振り、うなずくと、
和真さんの顔が私に近づいてきて、唇が重なった。

驚いて見上げると・・・

「俺以外の男と二人きりで飲むことはゆるさねー。
 もちろん、俺以外の男に抱かれることもだ。
 いいな…理香。」


『…はい』


私は、また、うなづくことになった。

和真さんは先ほどより、少し嬉しそうに笑っているように見える…

少し飲んで、その日は私のマンションに車で送ってくれた。

帰り際に、「電話する…」と一言を残して…

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