愛するが故に・・・
私が向かった先は…父に言われていたお店。

週に一回はここに顔を出していた。

もちろんホテルに行くことも考えたけど、父の事を思うとここしかないと思った


『こんばんは…』


「どうしたの?こんな時間に…」


このお店のマスターは見た感じ、父の下で働いているようには見えない。

いい感じに年を重ねたダンディーなおじさまって感じ。


『今日…ここに泊めてもらえますか?』

私は意を決して告げた。


「いいけど…高山となんかあったのか?」

私は和真さんの名前が出たときびっくりした。

和真さんの事は今まで一度も話していなかったから…
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