愛するが故に・・・
私が目を覚ましたのはお日様が完全に登り切っていた。

時計を見るとすでに御昼を回っていた。

頭がいまだに回らず、ボーとしていると、入口のドアがノックされた。


「もう昼だ…これでも食べて…」


御盆にのっていたのはおいしそうな御粥だった。

私は、それをありがたく頂くことにした。


『おいしい…』


何だか、心まであったかくなるような味付けだった。

私は夢中になってそれを食べ終えると、携帯を確認した。

案の定、携帯には和真さんからのメールと電話がかかってきている形跡がある。

それでも、私は折り返し電話をすることができなかった。

子供だと思われても構わない…

今は和真さんと会いたくないし話したくないから。


食べ終わったものをもちお店に降りた。
< 49 / 226 >

この作品をシェア

pagetop