青い星〜Blue Star〜




「ふむ、肺に変形も異常音も見られない。今のところは平気だな。」




奏は皆に聞こえないよう総司の耳元で言った。




「だから何の話だ。」




総司も奏の纏う空気を察して小声で問う。




「ここでは話せない。ここを抜け出して二人きりで話したい。総司の今後に関わる重大な話だ。」




真剣な奏の瞳に総司は頷いた。




「おめぇ、そういう気があるんだったら二人きりになろうぜ。」




総司はそう言って手早く乱された着物を調えると奏を抱えた。




「土方さん、ちょいと空き部屋借りますよ。覗き見るとか野暮な真似しねぇでくださいよ。」




総司は奏を抱えると信じられない物でも見たかのような古くからの友人たちを尻目に広間を出た。






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