理由なんてない

2人の学校生活は大変

カーテンが開いた。
キラキラと光る朝日。
「おはよう。瑠璃子」
真はニコニコしながら言った。
「………おはよう」
そう。
私、瑠璃は昨日から真とくらしている。
私は前髪をかきあげながら、言った。
「真………今何時?」
「今か?今は6時だ」
はやっっっ!
学校を出るまでにあと1時間30もあるじゃない。
「瑠璃子は、朝が苦手になったらしいな。昔はあんなに、早起きだったのに」
「え、ええ。そうね。朝は少し苦手になったみたいね」
ふぅ〜……。
あぶない、あぶない。
暴露ないようにするのも、結構疲れるのよね。
私は布団をたたんで、ため息をついた。
今日から学校だけど、大丈夫かな?
なぜか、真も学校に行くらしく、もう制服を着ている。
真の学費とかはどうなっているのかって?
それは大丈夫らしい。
私と会う前に、お世話になっていた人がお金持ちらしく、生活費などは、すべて援助してくれるらしい。
真のことは聞けば聞くほど、謎だわ。
私はパジャマのボタンに手をかけた。
そのとき気が付いた。
「………真、いつまでそこにいるつもり」
真は私の顔を覗き込みながら、ニコッと微笑んで言った。
「瑠璃子の準備ができるまで」
私はボタンから手をはなし。
ゆっくりと、真の肩をおした。
「外でまってろぉぉぉぉ!!!」
私は久しぶりに大きな声で怒鳴った。
全く!!
何考えてるんだか、わからないわ!!
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