天使の舞―後編―
「記憶をね、すり替えようと思うんだ。
消すより簡単でしょ。
キャスパトレイユ様の乃莉子に対する感情と記憶を、あたしに対する感情って事に、変えちゃうの。
どう・・・?
いいアイディアだと思わない?」
ヨゾラは、先程までのご機嫌な表情を少し崩して、眉を潜めた。
「それはダメ。
だってそれじゃ、イザヨイが天界の王子の妃になっちゃう。」
イザヨイは、心の中で『チッ』っと舌打ちをした。
『ヨゾラってたまに的確な事、言うんだよね。』
イザヨイは、何か気の利いた言い訳はないかと、必死で考えを巡らす。
「させないよ。
イザヨイを天界の王子の妃になんか、させないから。
イザヨイは、僕のお嫁さんになるんだよ。」
ヨゾラは不安な気持ちを拭うように、深く深くイザヨイに口づけた。
消すより簡単でしょ。
キャスパトレイユ様の乃莉子に対する感情と記憶を、あたしに対する感情って事に、変えちゃうの。
どう・・・?
いいアイディアだと思わない?」
ヨゾラは、先程までのご機嫌な表情を少し崩して、眉を潜めた。
「それはダメ。
だってそれじゃ、イザヨイが天界の王子の妃になっちゃう。」
イザヨイは、心の中で『チッ』っと舌打ちをした。
『ヨゾラってたまに的確な事、言うんだよね。』
イザヨイは、何か気の利いた言い訳はないかと、必死で考えを巡らす。
「させないよ。
イザヨイを天界の王子の妃になんか、させないから。
イザヨイは、僕のお嫁さんになるんだよ。」
ヨゾラは不安な気持ちを拭うように、深く深くイザヨイに口づけた。