天使か!?
「人を信用できないか……
お前、それガチで言ってんの?」
葉山が真面目な顔で言った
「うん、そうよ」
「いい加減気づけよ!
有紗が何のためにここにいるか分かってんのか?
お前のためだよ
有紗は危険をかえりみず、お前を助けにここに来た
お前のことを大切に思ってるからな
それなのにお前は有紗のこと信じねーのかよ?
いい加減有紗のこと、信じてやれよ!」
「そんなこと………とっくに気づいてる!
私だって……信じたい、でも……
もうやだよ、もうやだ……」
私は無意識に涙を流していた
「真菜………」
「ごめんね葉山」
すると……
「いた!
良かった~!やっと見つけたよ!」
「先輩……」
「ん~、どうした?
なんかしんみりしてっけど
まあ、有紗がいるとは思わなかったよ
ハハハ
あっ、じゃあ二人を引き上げないと」
そして私達は宿泊先に戻った
宿泊先でも三人は何も話さなかった
もういい、死のう
いや、殺そうの間違い
葉山には悪いけど、その体がある限り、私は生き続ける
だから、殺す
そして私は葉山の背後にまわり、彼の首、いや正確には真菜の首にナイフをあてた
「ごめんね、あなたには悪いけどこの体処分するから」
「真菜!
やめろ!お前自分が何しようとしてるかわかってんのか?」
「うるさい、動いたら殺す」
「真菜?」
有紗が寄ってきた
「あんたも動くな!」
「ご、ごめん」
「この体が死んだら、お前もう一生生きられねーんだよ!
それでもいいのか」
「うるさい
しゃべるな
少しでも口を動かしたら殺す」
そして、私は葉山を殺そうした
その瞬間、
ポタポタ……
真っ赤………
血…………
有紗が私のナイフを握っていた
有紗の手からはたくさんの血が流れている
「いやぁぁぁ、有紗………手が………」
「私は真菜に生きて欲しい
もうやめてよ……
目を冷ませ!田中真菜!」
有紗が涙目で言った
「有紗…そんなこと言ってないで早く止血しないと、手首の血管が切れてて……早く……」
「そんなことどうでもいい
私は真菜が生きてるならそれで…
だから、もうやめて、もうやめて、私を信じて!
私は絶対にあなたのこと裏切らない」
「お前はさ、人を信用できないんじゃなくて、大切な人を失いたくないだけだろ
中3の時、大切な人を二人失ってショックだったんだろ
でも、有紗は智輝みたいに死なないし、長谷川みたいにお前のこと裏切らない
俺だって
だから信じろ!
俺だって有紗だって死なねーし、裏切らない
俺が保証する」
「…………私ね、有紗が私の過去話した時すごくびっくりした
私に昔のこと思い出してほしくないだろうから、絶対言わないって思ってた
でも、有紗は過去を話した
それって、私のためだよね
思い出さなかったら、ずっと昔から成長できないし
葉山に言われなくても、その時からもう答えは出てたのにね
それに、私あんなに有紗に冷たくしたのに優しくしてくれるし
ほんとにごめん
そしてありがとう
葉山もね」
「おう、良かったな」