あなたは天使を信じますか?【完】


『……あのさ、もうちょっとムードとか考えてよね……まぁ、私も好きなんだけどね…』





少し、俯き気味でそう答える私。





そんな私の頭を優しく撫で、雅は、





『ありがとう』






一言そう呟いて、立ち上がる。






『……もう行くの?』





ちらりと、雅を見上げて拗ねたように呟く私。





雅は、苦笑しながら、




『…これ以上いたら帰りたくなくなりそうになる』





静かにそう言ったんだ。




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