黄昏の出会い
「じゃ、私が呼んだら入ってきてね。」

「はい。」


教室の扉を開け、
花沢先生は中に入っていった。



「はいはいは~い。ホームルームおっ始めんよ~。」


教室が一旦静かになって、朝の挨拶が聞こえてくる。



「ここで臨時ニュースです。
今日このクラスに転校生が来ま~す。」


先生のこの言葉で、教室が一気に騒がしくなった。


「そんじゃ、
入ってきて。」


「はい。」


深呼吸で気を落ち着かせ、扉を開けた。


「え……」


「あれが…転校生…?」



私が入った途端、
生徒がざわめいた。


まぁ目立つわな、
この見た目じゃ。



不良と思われたりして。

(笑)




そんな事をボンヤリ考えて初めて教室を見渡す。



「……………っ!?」

「……えっ?」



後ろ側に……
あの時の銀髪←(命名)がいた。



私を見て一瞬、目を見開いていた。



同じクラスだったのか………。



「それじゃ、
自己紹介して。」


「……、
あっはい。」


僅かなやり取りに気付かなかった花沢先生が、私に自己紹介を勧める。



「今日からお世話になります、天瀬静夜です。

以後、よろしくお願いします。」


少し緊張しつつも、自己紹介をする。


< 21 / 62 >

この作品をシェア

pagetop