Oh!
「――んんっ…あっ!」

何度も突きあげられて、限界へと導かれる。

「――あっ…もっ…!」

両手を広い背中に回した。

「――安奈…」

ささやかれるその声に、躰が震える。

「――ひあっ…!」

最後にズンとつきあげられ、あたしはとうとう限界に達した。

「――安奈…」

チュッと、額に唇が触れる。

まぶたに、頬に、そして唇にも、キスが与えられる。

そっと、あたしはまどろんでいた目を開けた。

「――当、麻…?」

また、まどろみが襲ってきた。
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