Oh!
「そうですけど、あなたは?」

そう聞いたあたしに、
「湯川の婚約者の浦野です」

彼女――浦野さんが言った。

「えっ?」

あたしは驚いて聞き返した

湯川さんの婚約者?

その婚約者が何であたしのところにきてるの?

ちょっ…ちょっと待って!

「待ってください!

あたし、湯川さんとは何も…」

弁解をしようとしたあたしを、
「知っています、湯川の上司の彼女さんだと」

浦野さんがさえぎるように言った

「えっ?」

何だ、知ってるんだ…。

でも、何であたしのところに?
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