グランドで死ぬと決めたコーチ
外に出ると、今度は胸ぐらを掴み、

「お前、どんな気持ちでここにたどり着いたのか、わかってんのか!」

「そんなもん、俺の知ったこっちゃないわ!」

関西の大学だっただけあって、関西弁で大ゲンカとなった。

間に挟まれ、「もうほんといいから…

雄介もう十分だから…」
何もかも、わかってくれている雄介の気持ちが嬉しくては、自然と涙目で訴えていた。

それを見た雄介は、ようやく収まってくれた。

準はバツが悪そうに謝った。

「2人とも、今日はお祝いの日だから、後はちゃんと祝ってやって。

俺、帰るから。」

と2人を握手させ、1人でそそくさと帰ったのだった。
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