グランドで死ぬと決めたコーチ
がん患者との出会い
鬱からようやく抜け出し、気付けば12月。

秋田美奈子さんというお客様から電話がなった。

「どうもお久しぶりです。」

いつものように明るく電話に出たが…

「わたし…わたし…」

と、涙声が聞こえた。

「どうしました?落ち着いて。」

まずは私が落ち着いて話しかけた。

「がんになったんです。」

私は心臓が止まってしまうかのごとく驚いた。

なぜなら秋田美奈子さんは、32歳でご主人と2歳と生後半年の息子がいる。

若いし、子どもは幼い。

「えっ?本当ですか?」

「はい。それで、保険金の請求をしたいんです。」

とにかく、私の出来る事はと咄嗟に考えた。

保険金を届ける事、生きる元気を持って行く事。

すぐにアポイントを取り、書類を持って訪問した。
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