これからは…
長年一緒にいるとわかる小さな苛立ち

それが今静かな瞳からひしひしと感じられる

そんなに眠りこけていたのが気に食わなかっただろうか

まさか

「怒ってる、か」

いつもより少し低めの声

「あーと、寝てたのが原因ならごめんなさい。でも、メールは未送信」

お出迎えしろって言う方が無理だ

控えめに言ったしるふの言葉に海斗が

「んなわけあるか」

ぶっきらぼうに返してくる

これは相当にお怒りだ

「でも、あまりに平和そうに寝てるから一瞬たたき起こしてやろうかとは思った」

「ええ!?」

一体何が原因だろうか、と考え込んでいたしるふの耳に決して流せない一言が飛び込んでくる

「それは置いておいて、しるふさ、」

テーブルの上に自分のマグカップを置き、ベットの前にしゃがむ海斗を目で追う

「俺に言うこと、あるだろ」

「言うこと…?」
< 39 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop