これからは…
園田はぱっと顔を明るくして海斗を見る

そうと決まればICUに行くぞー!!

と勢いよく医局を出て行った園田の後ろ姿を見送り、しるふはその変わり身の早さに唖然とする

「園田は研修医の時のしるふ並みに扱いやすいよな」

隣でぼそっと海斗がつぶやいて、しるふは怪訝そうな顔を向ける

「それ、どういう意味かしら、海斗君」

「あの頃は今よりもかわいげがあったなーと」

「悪かったわね、かわいげがなくなって。それもこれも海斗がいらんSっけを発揮するせいでしょ」

打たれ強くなったのよ

「面白いように望んだ反応をしてくれるからな、しるふは。いじりがいがある」

「ねえ、まさかそれが惚れた理由とか言わないわよね?」

とある可能性に思い当たったしるふは、はたと海斗を振り返る

「まさか」

「だよね、それだったら私立ち直れないかもしれない」

「一瞬の気の迷いから始まっても3年持てば功労賞ものだろう」

しるふのほっとした表情を見て笑いながら、海斗は医局を後にする

「そうだよねー、……?一瞬の気の迷い…?」

ん?それはどういうことだ?

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