お願い…先生。
何を言われるかわからない恐怖と
嫌われるという恐怖。



…そして
さっきのあの行動の
恥ずかしさが
全て、茉莉に襲いかかる。


『…滝沢』



『ご、ごめんなさい!
さっきのは忘れてください!』



茉莉は
その言葉を残して
数学室を後にした。



『忘れてくださいか……』

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