お願い…先生。
―放課後

茉莉は
少しずつ
数学室に
足を運ぶ。

『滝沢!!』

茉莉はビックリして
後ろをふりかえる。

『疾風くん…?』

『やっぱりここか…。』

『え…。』

『先生んとこ行くんだろ?』

『………ごめん、急いでるから…』

そういって数学室に
向かう。

―ガラッ

『………』

『滝沢??』

『…はい』

『入って』

茉莉は椅子にすわる。

『単刀直入で聞くけど
俺の事避けてる?』

『え……』
『……………』

『ん〜。じゃあ、なんか言いたい事はある?』

『………忘れてほしいです…』


『…うん…気にしてないから大丈夫だよ?』

『他は…ない?』

『…はい…。』

『んぢゃあ…解散☆』

……え!?
それだけのために
よんだの??

『先生…。』

『ん?』

『…ううん、なんでもない…。し、失礼しました』

数学室を
出たら
疾風くんが待っていた。
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