お願い…先生。
『バレたらバレたで
俺、信用されてるし
なんとか出来るよ。
だけど滝沢は俺とは行きたくないんだっけ?』

…またイジワルな顔してる…。

『…!!!』

『ん?何??』

『そ、その…行きたくないんじゃなくて…
い、行…きた…い。』

『え?最後の所
聞こえなかった。』

も、もーっ!!
本当はわかってるくせに……!!

『………行きたいです。』

『ははっ。最初から
そう言えばよかったのに。』

先生は
茉莉の頭を撫でた。

『楽しみにしてるよ。』
そう言って。
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