お願い…先生。
今度は迷わなかった。

…もう疾風くんを
傷つけたくない。

これを断れば
疾風くんがどこか
遠くに行ってしまいそうで…
怖かった。

疾風くんといれば
先生を忘れられる。
そう思ったの…。

茉莉…最低だよね…。


―その日二人は一緒に帰った。

北山くんは家まで
送ってくれた。

帰りは、楽しい話で
盛り上がってたからか
家が近く感じた。

疾風くんといると、
本当、楽しい。




…でも時々、切ない顔するよね…。
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