お願い…先生。
―次の日

キーンコーンカーンコーン

一時間目の始まりのチャイムがなる。



遅刻しそうになりながら
茉莉は教室に入る。



一時間目はまさかの数学。



『お。ギリギリセーフ。
明日はもうちょっと
余裕をもって来いよ?』


先生はいつもの様に茉莉に
声をかける。



先生…。

―茉莉は昨日の事を思い出す。


―ポトッ
一粒の涙が机に落ちる。

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