HELIOLITEー君と輝く音ー



かれこれ、ここで30分くらい待っている。


もしかして俺、時間、間違えたのか…?


それとも、場所か…?


どちらにせよ、確かめるか。


携帯を取り出し、拓弥に連絡をとろうとしたその時。



「あれ?」



声が聞こえてきた。澄んだ声が。


そちらの方を向くと、左右の耳の下で髪の毛を結い、大きな丸いメガネをかけた彼女。


岡本 かなでがやって来た。


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