HELIOLITEー君と輝く音ー



武内は岡本の腕を引くと、どこかに行ってしまった。


少し待ってて、と言って。


その場に残されたのは、俺と拓弥、望の三人だけだった。



「どうしたんだ?」



拓弥が二人が消えていった方を見やる。


駅からほど近い住宅街へと岡本たちは駆けていった。



「さぁ?」


「まあ、待っていれば良いんだろ」



だったら、待つさ。


もう、これだけ待ったんだ。待つのは慣れた。


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