HELIOLITEー君と輝く音ー



お母さんが鼻歌まじりに朝食を作っていく。


その姿を私はジッと見つめている。


だって、お母さんがこんな近くに居る事がまず少ないし近くに居たいってのもあるけど。


お母さんの料理の手際を見るのが好きだっていうのも大きい。



「ねえ、かなで」


「はい?」



お母さんが手を一度止め、私を見る。



「あなた、何かあった?」


「…え?」



そして、いきなりそんな事を聞いてきた。


いきなり過ぎて、私には何かと言われても全然分からない。


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