HELIOLITEー君と輝く音ー



「え…っと」



何かを喋ろうとするも、喉が締まり上手く声が出ない。


それでも、何とか自己紹介をしなくては。



「お、岡本 かなで…です。えっと…一年間、よろしくお願いします…!」



咄嗟に出てきた言葉を言い切ると、バッと頭を下げ直ぐに腰を下ろした。


普通の事を言っただけで終わったけど大丈夫だよね?



晴香ちゃんを見れば親指を突き出してOKサインを浮かべている。


それに、少し安心しつつも、パラパラと拍手の音が聞こえ、それが余計に私の気持ちを落とす事になった。


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