【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~
「篤には娘が二人いる。長女の雅はまだ中学生だが、ジジイの奴、えらく気に入っているらしいんだ。
聖良のときに失敗しているから慎重になっているんだろう。
今騒ぐとまた手に入れられなくなるからな」
「まさか!まだ中学生のその娘を?」
「ああ、いずれ養女にすると言い出すはずだ。
ジジイを裏切った篤を許すとは思えないし、春日には他に男の後継者がいないからな。
篤の娘達だけが春日の血を引く一族結婚の対象者なんだ。
いずれ一族の誰かと婚約させて跡を取らせるつもりでいるんだろう」
「それは…篤さんが許さないでしょう?」
「篤の意思なんて関係ないさ。ジジイを裏切った篤への復讐も兼ねているだろうからな」
「…酷い」
怒りにギュッと握り締めた拳に爪が食い込む。
その痛みがかろうじて怒りに呑み込まれそうな自分を制してくれた。
「…良いか廉、俺は春日を内側から崩す」
「紀之さん! まさかその為に?」
「…そうだ。雅はまだ中学生だ。
彼女を手に入れて春日に入り込むまでには、まだ数年かかる。
…お前は百合子と婚約をして時間を稼いでくれ」
「ダメだ!雅さんはまだ中学生なんでしょう?」
聖良のときに失敗しているから慎重になっているんだろう。
今騒ぐとまた手に入れられなくなるからな」
「まさか!まだ中学生のその娘を?」
「ああ、いずれ養女にすると言い出すはずだ。
ジジイを裏切った篤を許すとは思えないし、春日には他に男の後継者がいないからな。
篤の娘達だけが春日の血を引く一族結婚の対象者なんだ。
いずれ一族の誰かと婚約させて跡を取らせるつもりでいるんだろう」
「それは…篤さんが許さないでしょう?」
「篤の意思なんて関係ないさ。ジジイを裏切った篤への復讐も兼ねているだろうからな」
「…酷い」
怒りにギュッと握り締めた拳に爪が食い込む。
その痛みがかろうじて怒りに呑み込まれそうな自分を制してくれた。
「…良いか廉、俺は春日を内側から崩す」
「紀之さん! まさかその為に?」
「…そうだ。雅はまだ中学生だ。
彼女を手に入れて春日に入り込むまでには、まだ数年かかる。
…お前は百合子と婚約をして時間を稼いでくれ」
「ダメだ!雅さんはまだ中学生なんでしょう?」