噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】

「そんな目して、誘ってる?」

「さ、誘っ?!」

「クスッ・・・じゃぁ、一緒にお風呂入る?」


そう悪戯にいうと、雪稀は顔を真っ赤にしてフルフルと首を振った。

恥ずかしさから、そうするのは分かっていたけど

実際されると、ちょっと寂しいかな。


「そ?じゃ、俺はシャワー浴びてくるから、雪稀はもう少しココで横になってると良いよ。」


そっと、彼女の身体を持ち上げてソファに寝かせる。

そして横に落ちていたタオルを拾って、彼女の目に掛けた。


「・・・りっちゃん」

「すぐ戻るよ。」

「うん。」


立ち上がろうとしたとき、不安そうな声を出す。

だから、安心させるように彼女の頭を撫で振れるだけのキスをした。






「クスッ・・・寝てる。」


スウェットのズボンだけ履いて

濡れた髪をタオルで拭きながら、ソファをのぞけば

規則正しい寝息をたてて、丸まって寝ている彼女。


< 135 / 264 >

この作品をシェア

pagetop