噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
そうよ。今更、どうもならない。
大嫌いな雷が鳴る夜だって、部屋の電球が切れた時だって
大学を決めた時だって・・・・
なんとか1人で決めて、乗り切ってきた。
泣いたって、喚いたって、今が変わる事はない。
今直ぐに、お母さんが帰ってくる事はないんだから。
「あーもう。千尋でも呼んで、ピザでも食べよっかなー。」
携帯をいじりながら、クリスマスイブでも
すぐに捕まりそうな友達を捜す。
ピンポ~ン。
自分の部屋に入ろうとした時、インターホンが鳴った。
誰だろう。。。
「は~い。どなたで・・・」
玄関の扉をあけ、その人を見た瞬間
言い掛けた言葉を飲み込んでしまった。
だって、だって・・・この人がなんで私の家に来たのか分からない。