噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】

そう、なんだ。

でも良かった。生きてるんだ。

じゃぁ、なんで空良さんはあんなに慌ててたんだろう。


「あの、空良さんはお母さんが嫌いなの?」

「いいえ・・・ただ、ちょっと」

「ちょっと?」

「申し訳ありません。私の口からは、これ以上はご勘弁ください。」


残念そうに、溜め息をつくと

部屋を出て行く手前で、楓さんが口を開いた。


「陸玖様なら、教えて下さるかも知れませんよ。では、お休みなさいませ。」


そっか、明日聞いてみよう。

そういえば、明日からは陸玖さんが送り迎えしてくれるんだよね。

なんか緊張するなぁ。


陸玖さんの小さい頃って、どんなんだったんだろう。


そんなことを考えながら、眠りについた。


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