神名くん

ファイルⅣ




放課後と言うものは幻想的というかなんというか。オレンジ色の教室がまた感嘆するものです。誰ひとりいないというわけではなく、ぽつぽつと残っている生徒を横目に私めも自分の教材が入ったリュックをしょってそのまま廊下に出たのです。今日は返却となっている本を図書室に返すために廊下を上っていきました。



外れにある別館に図書館があるのですが、少々渡り廊下が一個上の階にあるのでそこを上らないとならないという少々手間のかかる建築構図をしていることが時折腹をたてます。私は運動不足ということもあるのであまり歩きたくない思いが強いと言ったらいいでしょうか。ただのぐうたらな女子高生なだけなんですが。



ひっそりとした廊下はほとんどが予備教室だからでしょう。誰もいないこの廊下は本来は上級生が使用している。放課後になったらそれがわかる。なぜなら受験という状況で静かな場所は図書室以外には予備教室となっていた。自習室となっている予備教室も私のいるこの本校舎と別の北館ともつながっている。Aから始まってKまであるので学校にある空き教室がいくつあるのだろうと少し不安をも募らせるのです。



なぜなら、空き教室があることイコールで生徒数が少ないということになるのです。そうなると、一学年のクラス単位も少なく。ですが、私の学校は一学年10クラスはすくなくともあるので、一概に生徒数が少ないと言えないのでしょうが。でしたら、この空き教室の多さは一体どのようなところからきているのかと思ってしまう始末です。



まあ、結局校舎が広いという結果に落ち着くのですが。





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