恋日和~記憶を越えて~
理由
その日の昼休み。
千夏さんが湧のクラスの1組にいた。
吹奏楽部の基本はあいさつ。
朝の出来事が嘘のように、あたしはあいさつをする。
「おつかれさまでーす」
「おつかれ」
と言いつつも、睨まれてるような・・・。
「うわ、性格悪っ」
ハルナが小さい声だけど、
隣でつぶやく。
「それは、否定しないね」
と、あたしも賛成。
すると・・・
「湧くん!?あのさ、あたし湧くんと
話したくてアド交換したいんだけど~」
いきなり、アド交換しちゃうの・・・?
あたしは千夏さんに打つ手もなく、
焦ってしまう。