恋日和~記憶を越えて~
学校に着いた。
「・・・手紙?」
学校の靴箱の中に、手紙が入っていた。
”日和ちゃんへ”
これは、たぶんー・・・
”By.千夏”
やっぱり。
千夏さんから、手紙がきていた。
わざわざメールでも良いのに。
そう思いながら、湧にまたあとで、と言って教室に入る。
あたしはおそるおそる手紙を読んだ。
”千夏ちゃーん?
あたしさ、湧に別れようって言われたんだけど。
湧になんでって聞いたら
「日和が好きだから」って言ってたよー?
邪魔しないでって言ったよね?”
あたしには、この人が言いたいことが
理解できなかった。