魔物☆に恋して~透明な誓い~
「ここは魔界みたいだよ。・・・サラって、魔物だったんだ」

イニシエはあたしの背後を見てる。

痛かった部分の確認のためにも、

あたしは

背中に触れた。

何か、ある。

っていうか、生えてる。

冷たくて、固い感触。

もしかして、

首をひねって振り返る。

これ、

夢で見たな。

あたしは、悪魔の羽根を、背中に生やしていた。

「あたしは魔物じゃないよ」

言いながら、さすがに自信がなくなってくるな。
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